【出典】本記事はYouTube「信じることが真実だ」。人生を最高のものにする「やりたいこと」の見つけ方【片石貴展】の動画をもとに 構成しています。ぜひ元動画もご覧ください。
「自分探しに海外へ」は無意味? ゆとり片石貴展が語る、やりたいことの見つけ方
「やりたいことが分からない」「自分に自信が持てない」——多くの人が一度はぶつかる悩みです。今回は株式会社ゆとり代表取締役社長・片石貴展さんをゲストに迎え、「やりたいことの見つけ方」についてお話を伺いました。自己分析、自信と勇気の違い、生成AI時代の生き方まで、片石さんならではの視点が詰まった内容です。
やりたいことは「探す」より「抽象化」するもの
「やりたいことの探し方」という問いに対して、片石さんはまず自己分析の本質を語ります。
具体があって、それを抽象化するのは簡単。自己分析・自分探しというのは、この「抽象化」の作業だと思っています。
ポイントは、抽象化の前に**「具体」=インプットや体験の蓄積**があるかどうか。片石さんの場合、漫画・音楽・洋服・サブカルチャー、さらには自身のバンド活動といった体験の積み重ねが、少しずつ「自分の輪郭」を形づくっていったといいます。
鍵になるのは、誰かに褒められたいからではなく、なんとなく直感的に惹かれるもの。片石さんの起業の原点は、小学6年生のときに見たドラマ『野ブタ。をプロデュース』だったそう。いじめられっ子・人気者・はぐれ者の3人が、ひとりを学校一の人気者へとプロデュースしていく物語に強く惹かれた——その「プロデュース」と「はぐれ者」というモチーフは、今の自分にも通じていると振り返ります。
理由を後付けで定義する必要はなく、惹かれるものをそのまま受け入れることが出発点だと語ります。
「自分探しに海外へ」は、なぜうまくいかないのか
「海外に自分探しに行く」という定番のフレーズに対して、片石さんははっきりと違和感を示します。
見つかるわけないだろうと思います。だって自分はそこ(今いる場所)にいるのに、なんで海外に行くんだと。
ただし全否定ではありません。「ノイズの少ない環境で内省するために海外を選ぶ」という解釈ならアリ。問題なのは、「そこに行けば見つかる」という前提で出かけてしまうこと。むしろ、自分は探しに行けば行くほど見つかりづらいものだといいます。
行動の価値は「やったあと」にある
24歳での最初の資金調達。当時、投資家とのつながりは皆無でした。それでも片石さんは、TwitterのDMで「いいな」と思う相手に片っ端から連絡を取り、会ってもらい、そこから出資を引き出します。
ここで片石さんが強調するのは、**「どんなDMを送るか」**という設計です。当時、自身が手がけた「古着女子(フルジョ)」のフォロワーは5ヶ月で約10万人。「インスタD2Cの黎明期で、相手はSNSの情報を欲しているはず」という相手目線の仮説を立て、自分がギブできるものを用意した上でアプローチしたといいます。
さらに、当時主流だった「ジャケットに白T」的なスタートアップ起業家像に対し、あえて金髪で真逆のイメージをつくるブランディングも。「救ってもらう」という上下関係ではなく、あくまで対等であろうとする姿勢が一貫しています。
行動論として印象的なのが、この一言です。
1個の行動でおしまいにせず、必ず継続性を持たせて広めていく。行動そのものより「行動のあとの発表」の方が大事。
ひとつの行動を**次につながる「複利」**にしていく発想です。
自信はいらない。必要なのは「勇気」
「自分に自信が持てない人へのアドバイスは?」という問いへの答えは、意外なものでした。
僕も自信は最初なかったので、別にいらないかなと思います。
片石さんは自信を2種類に分けます。人生の積み重ねから生まれる**「根拠のない自信」は持つべきもの。一方で「リアリティのある自信」は、主観と客観を一致させていく必要がある。客観を知るのは怖い——だからこそ必要なのは自信ではなく勇気だといいます。
勇気は「持つかどうか」という意思で出せるもの。自信は結果にしかすぎない。
24歳の頃に自信などあって当たり前ではない。自分との約束を1個ずつ果たしていくことで、後から自信がついてきた。「有言実行」へのこだわりが、その積み重ねを支えてきました。
だからこそ片石さんは言います。「自信がないこと」自体は問題ではない。問題なのは、勇気を持って行動していないことだと。
生成AI時代は「楽していい」時代
話題は生成AIへ。
片石さんは、流行りものは「誰でも触れる手段でしかなく、その時点でレッドオーシャン」と冷静に捉えます。その上で、生成AIがもたらす最大の価値は**「時間が生み出せること」**だと語ります。
かつてのスーパーコーダーたちは、生成AIが登場するや自分でコードを書くのをやめ、「やりたいことを伝える」側へと素早くシフトした——そんな例を挙げながら、こう続けます。
生成AIでいろいろなものができるなら、もう楽しちゃえばいい。テクノロジーは使わないと損。
楽をして空いた時間・コスト・能力を、人生を良くすることに振り向ける。それが新しい時代の使い方だといいます。
新しいものへの不安は、こう乗り越える
新しいものへの不安は普遍的。では、どう付き合えばいいのか。片石さんが挙げるのは2つの視点です。
ひとつは、まず試して「死なない」ことを体感すること。もうひとつは、先にやれば人に教えられるということ。うまくいけば「こうするといい」、失敗すれば「これはやめておけ」と伝えられ、いずれにせよ感謝される立場になれる。
新しいものは最初は受け入れられないのが世の常。だとすれば、いち早くトライするほど得をする可能性が高い。組織における「イノベーションのジレンマ」のように、過去の成功体験を否定するのは難しい——だからこそ、先に失敗して、それをネタにできるマインドを持てるかどうかが分かれ目になります。
ビジョンは「妄想」ではなく「考察」から生まれる
片石さんが掲げる「若者帝国」というビジョン。これは無鉄砲な未来予想ではなく、情報の積み重ねから導かれた考察と解釈だといいます。
アパレル業界の上場企業はやがて高齢化し、創業者がいなくなり、プロ経営者や継承者の時代になる。すると「99人に反対されてもオーナー社長がやり抜く」ような独創性は発揮されにくくなる。だからこそエッジを効かせれば、自分たちが領土を広げられる——その仮説の発露が「若者帝国」という言葉なのだと。
無鉄砲に未来を想像するのは難しい。でも情報を積み上げていくと、わりとクリアに見えてくる。
ビジョンとは、ぼんやりした夢ではなく、自分を中心に置いた延長線上で選び取り、作っていくものなのです。
「信じることが真実だ」——意思の持ち方
最後に、片石さんの生き方を支える言葉が紹介されました。学生時代に聴いた楽曲の一節、「信じることが真実だ」。引き寄せの法則を説く書籍『ザ・シークレット』とも重なり、「本当に思った通りにしか人生はいかない」と確信したといいます。
潜在意識に「実現するんだ」と訴えかければ、無意識がそれを叶える方向へ動き、行動も変わっていく。世間では「夢は叶わない」という声の方が大きいけれど、それは夢を叶えた人が少ないからにすぎない。
印象的なのが、弱さとの向き合い方です。
質感(弱さ・隙)があってもいいじゃん、そんなもんじゃん、とシレッと受け入れて流していく。
無理に向き合って克服しようとしなくていい。これは逃げではなく、新しい自分になるための「前向きな諦め」。このマインドに切り替えてから、夢はすべて叶ってきた——そう語る片石さんの言葉で、インタビューは締めくくられました。
自分と、自分の仲間たちを信じ続けて、貫き続けていきたい。
まとめ
- やりたいことは「探す」より、体験の蓄積を抽象化して見つけるもの
- 自分探しは「環境のリセット」には使えても、「答えそのもの」は外にはない
- 行動はやったあとの発表で複利にしていく
- 必要なのは自信ではなく勇気。自信は結果として後からついてくる
- 生成AI時代は楽をして、空いた時間を人生に振り向ける
- ビジョンは妄想ではなく考察と解釈から生まれる
- 弱さは克服せず、前向きに受け入れて流す
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