ギリシャ神話がもう一度再ブレイクした物語なんだということがちょっと面白くないですか?面白いですよね。ギリシャ神話ってのはまあ面白いんですよ。なんか堅苦しい高々しいお話かと思ったらそんなことないからね、もうむちゃくちゃ人間臭いというかドロドロしてるんですよ。
【パンドラのつぼ】神話のあらすじ
古代ギリシャ神話の中で特に有名な物語の一つが、「パンドラのつぼ」です。
この神話は、人間の世界に苦しみが広がる原因を説明する寓話として伝えられています。
物語の始まりは、神々と人間の間の対立からでした。
人間に火を与えたプロメテウスに怒ったゼウスは、彼への罰として、神々が創り出した美しい女性、パンドラをエピメテウスのもとへ送り込みました。
パンドラは神々によって細部に至るまで丁寧に作られました。
火の神ヘパイストスは彼女の身体を形作り、戦の女神アテナは知恵を授け、愛と美の女神アフロディーテはその魅力を与えました。
ヘルメスは、言葉巧みな会話の才と、好奇心というギフトを授けました。
彼女はまさに神々の傑作であり、その美しさは誰の目にも魅力的に映ったのです。

しかし、パンドラには神々から一つの試練が与えられました。
結婚の祝いとして授けられたつぼには、「決して開けてはならない!」という厳しい戒めがありました。その中には、恐るべきものが封じ込められていたのです。
最初のうち、パンドラはその約束を守り、つぼには手を触れようとしませんでした。
エピメテウスとの新婚生活は幸福に満ちており、彼女はこの世のどんなものよりも愛に満たされていました。
しかし、日が経つにつれ、彼女の中に小さな疑問が芽生えます。
「どうして開けてはいけないのか?」「この中には一体何が入っているの?」
それは小さなささやきのように心の中に広がり、やがてパンドラの思考のほとんどを占めるようになりました。
夜になると、つぼのそばに座りじっと見つめることもありました。
時には耳を当ててみたり、手で触れてみたりして、何か感じ取ろうとしたのです。
ある日、エピメテウスが出かけている間に、パンドラはつぼの前に座り込みました。
指先が震えながらも、彼女の手は自然とつぼの蓋に伸びていきます。
「少しだけなら……ほんの少しだけ覗いてみよう...」
そう自分に言い聞かせながら、彼女はゆっくりと蓋を開けてしまったのです!
パンドラのつぼの中身

その瞬間、パンドラの目の前で恐ろしい光景が繰り広げられました!
つぼの中から黒い霧のようなものが噴き出し、勢いよく家の中に広がっていったのです。
それは、人間界にあらゆる災厄をもたらすものだったのです。
病気、戦争、貧困、嫉妬、憎しみ、悲しみ——
これまで人類が知らなかったあらゆる苦しみが解き放たれ、人間界に飛び散っていきました。
かつて楽園のように穏やかだった人間の世界は、一瞬にして絶望に満ちたものとなったのです。
パンドラは慌ててつぼの蓋を閉めようとしましたが、すでにほとんどの災厄は逃げ出した後でした。
彼女は自分の過ちに涙し、後悔に苛まれます。
しかし、つぼの中には、まだひとつだけ残っていたものがありました…
パンドラのつぼの最後まで残っていた、ただ一つのもの

パンドラが恐る恐る再びつぼの中を覗き込むと、そこにはまだ何かが残っていました。
それは、災厄と共に封じ込められていた最後のひとつ、「希望」でした。
希望は、つぼの底に静かに留まり、世界に広がることはありませんでした。
希望は、解き放たれることなく、つぼの中にとどまり続けたのです。
パンドラは涙をぬぐいながら、そっとつぼを抱えました。
彼女の手の中で、それは微かに光を放っていたように感じられます。
先ほどまでの恐怖と絶望に満ちた気持ちが、ほんの少しだけ和らぐのを彼女は感じました。
パンドラは最後に残った希望の存在に気付き、それを守ろうと決意しました。
彼女はつぼの蓋をしっかりと閉め、その光を大切に抱きしめました。
それは彼女自身の贖罪の証でもあり、人類が生きていくための小さな灯火でもありました。
パンドラのつぼ 絶望と希望
絶望に満ちた世界の中で、希望だけが唯一、解き放たれなかったのです。
それはなぜでしょうか?
この神話の解釈にはさまざまな視点があります。
一部の解釈では、希望もまた災厄のひとつであると考えられています。
人は希望を持つことで未来に期待を抱くものの、希望があるがゆえに、時には苦しみが長引くこともあるのかもしれません。
希望が最後まで残ったのは、人類が完全に滅びることがないようにするためだとも言われています。
どれほどの苦しみや悲しみが世界に広がろうとも、人々の心には常に希望が灯り続けるのです。
人生における試練……どんな状況にあっても、人は希望を抱くことで生き続けることができます。
希望は人々の心を支える力となり、再び立ち上がる勇気を与えてくれるのです。
たとえ目の前の状況がどれほど厳しくとも、
「明日はきっと良くなる」「まだできることがある」と信じることができれば、
私たちは前進し続けることができるのです。
どんなに厳しい状況にあっても、希望を見失わず、未来を信じ続けること。
そうすれば、必ず新しい道が開けるのです。
まとめ
パンドラのつぼの物語は、人類に絶望と苦しみがもたらされた一方で、希望という救済が最後に残ったことを伝えています。
絶望に打ちひしがれそうになったとき、パンドラのつぼに最後まで残った「希望」の存在を思い出してください。
それこそが、私たちが生きる上で最も大切なものなのです。希望がある限り、私たちは前を向き続けることができます。
希望を持つことができるのは、人間の持つ最大の特権であるとも言えます。
参考文献
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