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『FACTFULNESS』の核心に迫る!私たちが世界を正しく見られない10の思い込みとは?

青い背景に「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」という白い大文字のタイトルと、「私たちが世界を正しく見られない10の思い込みとは?」という日本語の問いかけがデザインされた画像。

はじめに

「世界はどんどん悪くなっている」「貧しい国は救いようがない」

そう感じていませんか?

もしあなたがそう思っているなら、それは『FACTFULNESS』という本の著者ハンス・ロスリング氏が指摘する「10の思い込み」のどれかに囚われているのかもしれません。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』は、世界中のビジネスパーソンや政治家、そしてビル・ゲイツ氏のような著名人からも絶賛された世界的ベストセラーです。

私たちが無意識のうちに陥っているバイアス(認知の歪み)を明らかにし、データに基づいて世界を正しく見るための思考法を教えてくれる、まさに「現代社会を生き抜くための必須スキル」が詰まった一冊なのです。

この記事では、『ファクトフルネス』の要点を押さえながら、私たちが陥りがちな10の思い込みとは何か、その思い込みを乗り越えるための具体的な方法について解説します。

なぜ私たちは「世界は悪くなっている」と思い込んでしまうのか?

ニュース画面を不安そうに見つめる人物のイラスト。画面には「WAR(戦争)」「PANDEMIC(パンデミック)」「DISASTER(災害)」などネガティブな見出しが表示されている。一方、背景には識字率や貧困率の改善を示すポジティブなデータチャートが描かれており、現実と印象のギャップを表現している教育的なインフォグラフィック画像。

あなたは次の3つの質問に答えられますか?

  1. 世界の低所得国で、小学校を卒業する女子の割合は?
  2. 世界人口のうち、極度の貧困に暮らす人の割合は過去20年でどう変わった?
  3. 過去100年で、世界の平均寿命は?

おそらく、ほとんどの人が間違った答えを選んでしまうでしょう。


著者ハンス・ロスリングは、この質問を世界中のあらゆる層の人々に行い、その結果、チンパンジーが無作為に答えるよりも正答率が低いという衝撃的な事実を明らかにしました。

私たちが間違ってしまうのは、知識がないからではありません。

私たちの脳に組み込まれた、特定の情報を過大評価し、ネガティブな情報に引き寄せられる「思い込み(本能)」のせいです。

『ファクトフルネス』では、この思い込みを10の思考パターンに分類し、それぞれを「10の思い込み」として紹介しています。


『ファクトフルネス』が指摘する10の思い込み(本能)とは?

書籍『ファクトフルネス』に登場する10の本能(思い込み)を示すカラフルなインフォグラフィック。中央に人の横顔シルエットがあり、周囲に「恐怖本能」「ネガティブ本能」「焦り本能」「非難本能」などを表す10個のアイコンが円形で配置されている。各本能には分かりやすいシンボルと英語名が添えられている教育的な図解。

以下に、私たちが世界を正しく見られない原因となる10の思い込みを解説します。

1. 分断本能

世界は「裕福な国」と「貧しい国」の二つに分かれている。そう考えていませんか?

しかし、現代の世界は単純な二項対立では語れません。実際には、中間層が圧倒的に多く、国や地域の経済状況は多様です。

メディアが「分断」を強調することで、私たちは世界を二つに分けて見てしまいがちです。

2. ネガティブ本能

「世界は悪くなっている」と感じてしまう本能です。

私たちは、ネガティブなニュースに注目しやすく、ポジティブな変化を見過ごしてしまいます。

しかし、データを見ると、極度の貧困層は減少し、識字率や平均寿命は向上するなど、世界は着実に良い方向に向かっています。

3. 直線本能

グラフが一直線に伸びていると、「このまま永遠に成長し続ける」と信じ込んでしまう本能です。

たとえば、出生率のグラフは当初は直線的に伸びていましたが、ある時点からカーブを描いて横ばいになります。

物事が直線的に変化すると思い込むと、未来を正確に予測できません。

4. 恐怖本能

私たちは、テロや自然災害、感染症など、身近な危険を過大評価しがちです。

しかし、実際に死亡原因となるのは、心臓病やがんなど、より身近でリスクの高いものです。

メディアは視聴率やクリック数を稼ぐために、恐怖を煽るような報道をしがちなので注意が必要です。

5. 過大視本能

たったひとつの事例や、特定の事象を、全体を代表するものとして捉えてしまう本能です。

たとえば、ある国のニュースで悲惨な事件が報道されたからといって、「その国全体が危険だ」と決めつけるのは、過大視本能によるものです。

6. パターン化本能

物事には常にパターンや法則があると思い込んでしまう本能です。

ある集団の人々をひとつの「型」にはめて考えたり、ステレオタイプで判断したりすることがこれにあたります。

多様性を理解するためには、パターン化の罠から抜け出す必要があります。

7. 宿命本能

「文化や慣習は決して変わらない」と思い込む本能です。

しかし、文化や価値観は時代とともに変化していきます

データを見ると、国や地域が発展するにつれて、教育や女性の社会進出が進むなど、人々の意識も変わっていくことがわかります。

8. 単一視点本能

物事をひとつの視点からしか見られない本能です。

たとえば、経済的な観点からのみ物事を判断したり、ある特定の思想に固執したりすることがこれにあたります。

さまざまな専門家や異なる立場の人々の意見を聞くことで、多角的な視点を持つことができます。

9. 非難本能

悪いことが起こったときに、誰か特定の人物や集団を「悪者」として非難してしまう本能です。

しかし、多くの問題は、単一の原因ではなく、複雑な要因が絡み合って発生しています。

非難するのではなく、根本的な原因を探ることが解決への道につながります。

10. 焦り本能

危機的な状況に直面すると、落ち着いて考えることができず、衝動的な行動をとってしまう本能です。

特に、恐怖本能と結びつくと、パニックに陥りやすくなります。

緊急事態に直面したときこそ、立ち止まってデータを分析し、冷静な判断をすることが重要です。


『ファクトフルネス』が教えてくれる、3つの重要なポイント

明るい空の下、女性が「バイアスの自覚」「データで考える」「所得レベルを理解する」と書かれた3つの標識が並ぶ道を歩き、最終的に「理解(UNDERSTANDING)」の標識に向かって進んでいる教育的なイラスト。

『ファクトフルネス』は、10の思い込みを理解するだけでなく、その思い込みを乗り越えるための具体的な方法を提示しています。

ポイント1:思い込み(本能)を自覚する

まず第一歩は、自分がどのような思い込みに囚われているのかを自覚することです。

本書を読むことで、自分が無意識に陥っていた思考のクセに気づくことができます。

たとえば、「ネガティブなニュースばかり見ているな」と気づけば、意図的にポジティブなデータを探すことができます。

ポイント2:データを基に考える習慣を身につける

感覚や印象ではなく、データに基づいて物事を判断する習慣を身につけましょう。

「世界は悪くなっている」と感じたら、まずは具体的な数字を探してみることです。

たとえば、児童労働の割合や、乳幼児死亡率の変化など、信頼できるデータを調べることで、感覚とは異なる真実が見えてきます

ポイント3:世界を4つの所得レベルで捉える

4つの所得レベルを階段状に示したカラフルなインフォグラフィック。レベル1は水桶、レベル2は自転車、レベル3はコンロと自転車、レベル4は車とパソコンのアイコンで表されており、「INCOME LEVELS」というタイトルが上部に表示されている。

『ファクトフルネス』では、世界を「低所得層」「中間層」「高所得層」という単純な分け方ではなく、「レベル1」から「レベル4」の4つの所得レベルで捉えることを推奨しています。

  • レベル1: 1日約2ドル未満で暮らす人々。食料や水を手に入れるのも一苦労。
  • レベル2: 1日約2〜8ドルで暮らす人々。生活は少し楽になるが、まだ不安定。
  • レベル3: 1日約8〜32ドルで暮らす人々。食料も十分にあり、電気が使えるなど生活が安定している。
  • レベル4: 1日約32ドル以上で暮らす人々。先進国の大半がこのレベル。

この4つのレベルで世界を捉えることで、「貧しい国」とひとまとめにせず、それぞれの国や地域がどのレベルに位置し、どのような課題を抱えているのかをより正確に理解できるようになります。


読者の感想・レビュー

『ファクトフルネス』は、読む人の価値観を根底から揺さぶるような体験を与えます。

  • 「漠然とした不安が消え、世界をポジティブに捉えられるようになった」
  • 「メディアの報道を鵜呑みにせず、自分の頭で考えるようになった」
  • 「データに基づいた説得力のある説明に衝撃を受けた」
  • 「ビジネスの意思決定にも役立つ、科学的な思考法が学べた」

まとめ|『ファクトフルネス』は現代社会を生き抜くための必読書

書棚の中央に配置された『ファクトフルネス』の本が明るく光り輝き、上部には新たな思考を象徴する電球が光っている。周囲には他の本が並び、全体的にモダンで希望に満ちた印象のあるイラスト。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は、私たちが無意識に陥っている「思い込み」の罠を明らかにし、データに基づいて世界を正しく見るための思考法を教えてくれる、画期的な一冊です。

世界を「分断」や「ネガティブ」な側面ばかりで捉えるのではなく、着実に良い方向に向かっている事実を理解することで、漠然とした不安から解放され、より建設的な行動を取れるようになります。

本書は、単なる知識ではなく、私たちが現代社会を生き抜くため「新しい習慣」を与えてくれるでしょう。

ぜひ手に取って、あなたの世界観をアップデートしてみてください。


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